三重に飛来したシギ・チドリ類 作成日 2013年5月1日 |
ヘラシギ幼鳥 絶滅危惧1A類 嘴がへら状をした唯一のシギ。 個体数の減少が著しく 絶滅が危惧されている。 三重では成鳥の記録はなく 秋に津市の海岸に幼鳥が 稀に飛来する。 これまで複数での観察例はなく 単独での飛来であった。 |
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オオチドリ成鳥夏羽 夏羽は白くてのっぺりした顔で 橙色の胸に黒帯がある。 日本には稀な旅鳥として飛来する。 西日本では春秋に記録があるが 三重では春季に記録されている。 ここ10年では南牟婁郡御浜町と 名張市で観察されている |
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ソリハシセイタカシギ第1回冬羽 稀な旅鳥・冬鳥として飛来する。 隣県の愛知ではしばしば記録されるが 三重では鈴鹿市派川に 2012年2月に飛来した2羽が初記録となった。 セイタカシギと違いソリハシセイタカシギは 水かきが発達しているのでよく泳ぐ。 |
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ハリオシギ幼鳥 日本各地に少数が飛来するが チュウジシギ、オオジシギとの識別が難しく 見逃されていると思われる。 南勢諸島で多く見られ越冬もしている。 名前の由来は外側尾羽6-8対が 針状に細いところからつけられた。 2012年に松阪市で成鳥 津市で幼鳥が記録された。 |
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レンカク幼鳥 インド、マレーシア、フィリピン、台湾にかけて 繁殖分布する。 夏羽の尾は著しく長いが冬羽や幼鳥は短い。 日本には迷鳥としてごく稀に現れる。 南西諸島での記録が多い。 三重では松阪市と御浜町で幼鳥が記録され 成鳥夏羽が鈴鹿市で観察されている。 |
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オオメダイチドリ成鳥夏羽 日本には旅鳥として少数が渡来する。 太平洋側に比べ 日本海側や北日本では少ない。 南西諸島での記録が多い。 三重の飛来数は少ないが春秋とも見られる。 春は成鳥で秋は幼鳥が主である。 成鳥は松阪市や志摩市で見られることが多い。 |
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サルハマシギ成鳥夏羽 日本には旅鳥として春秋に飛来するが 数は少ない。 三重でも秋に幼鳥、春に成鳥が観察されるが 毎年見られることはない。 単独での飛来が多いが 2007年5月に成鳥10個体が飛来した。 2011年9月に幼鳥4個体の小群が 津市と松阪市で観察されている。 |
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コモンシギ幼鳥 アラスカ、カナダ北部の北極圏で繁殖し 主にアルゼンチンで越冬する。 日本は渡りのルートから外れており 稀にしか見られない迷鳥である。 三重県では志摩市と松阪市で記録された。 エリマキシギ幼鳥と似ているが 体が小さくのっぺり顔である。 |
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アメリカウズラシギ成鳥夏羽 シベリアの沿岸部、北アメリカ大陸の 北極圏で繁殖し南アメリカ南部で越冬する。 一部はオーストラリア、ニュージランドに渡る。 日本は渡りのコースから外れている。 三重での記録は幼鳥が多い。 2012年津市で成鳥が記録された。 |
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コオバシギ成鳥夏羽 旅鳥として少数が三重にも飛来する。 春秋ともオバシギの群れに混じることが多い。 秋の渡りでは毎年、数羽の幼鳥が飛来する。 春は毎年見られることもなく 単独か多い時でも2個体であった。 鈴鹿市、津市、松阪市で観察されることが多い。 |
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ヨーロッパトウネン成鳥夏羽 日本は渡りのコースから離れており 稀な迷鳥として飛来する。 トウネンの群れに単独で混じることが多い。 両種の野外識別が難しいこともあり 三重県の記録は実際の飛来数より 少ないと思われる。 津市、松阪市で観察されることが多い。 |
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ハイイロヒレアシシギ成鳥夏羽 北極圏で繁殖し温・熱帯海域で越冬する。 日本には旅鳥として春秋に現れるが 三重では渡りの途中海が時化たとき 内陸に避難してきたものを見ることがある。 秋は海が時化ても現れたことはなく ハイイロヒレアシシギを見るのは秋ばかり。 秋は海岸から離れた洋上を移動し 春は海岸近くを移動していると思われる。 |
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オオハシシギ第1回夏羽 北東シベリア、アラスカで繁殖し 北アメリカ大陸南部からメキシコにかけて 越冬する.。 日本でもごく少数の越冬が見られる。 三重には11月頃飛来し 翌年の4月頃まで滞在する。 松阪市と伊勢市で 1〜3個体の越冬が続いている。 |
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コシャクシギ成鳥夏羽 シベリア東部の限られた地域で繁殖し オーストラリア、ニューギニアで越冬する。 日本の各地で記録があるが 西日本での記録が多い。 三重では春秋とも観察されているが 古い記録が多く近年では2011年に 松阪市で観察された。 大型シギ、シャクシギの中で最も小さい。 |
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ツルシギ成鳥夏羽 旅鳥として春秋に立ち寄る。 春の渡来は早く3月初旬が普通だが 早い年には2月の下旬に飛来することもある。 松阪市のボラ池で過去には 100羽ほど飛来したこともある。 年々減少し2013年は10羽であった。 全身が真っ黒な夏羽になる 5月中旬頃まで滞在する。 |