ソリハシシギ 採食行動

近郊の泥質の干潟で蟹を捕食しているソリハシシギ。
キアシシギと行動を共にすることの多いソリハシシギですが
この日の両種は蟹を採食する行動に少し違いがありました。

キアシシギもソリハシシギも大きな蟹は捕まえず、
丸呑みできる大きさの蟹を捕食していたのは同じでも、
捕まえた蟹をキアシシギは水辺に運び洗って食べている。

一方ソリハシシギは洗わずに蟹を丸呑みしている。
キアシシギとソリハシシギ、蟹が好物なのは同じでも
この日の両種の食べ方に小さな違いが見られたのはおもしろい。

地元でよく見られる鳥たちの行動を注意深く観察してみると
いままで気づかなかったことも分かり
ソリハシシギやキアシギのような普通種にもいっそう関心が湧いてきます。

追記
泥のついた蟹を洗わずに食べていたソリハシシギもいたということです。
ソリハシシギもキアシシギと同じように普通は泥を洗い落とします。

泥を飲み込めば体外に排出するまでは体が重くなります。
天敵の襲撃もあり、飛ぶために体を出来るかぎり軽く保つ必要があります。
或いは泥の中にいる細菌を洗い落しているとも考えられます。

撮影:2009.09.05
 1
飲み込むにはちょっと大きすぎるかな 思案中のソリハシシギ。
 2
さて、どうしょう。
 3
飲みこめるかどうか上から見たり横から見たり
 4
 5
 6
思い切って一気に飲み込もうとしましたが
 7
飲み込めず再度初めからやり直し
 8
嘴ではさむ蟹の角度を変え
 9
大きく口を開いて一気に飲み込みました。
 10
何度かのやり直しの後の成功・・・・やれやれ

↓泥のついた蟹を洗うキアシシギ
 11

三重の野鳥 光昌のホーム