セイタカシギ
嘴基部の色
嘴基部に橙味がある8月の♀第2回夏羽です。
下嘴の基部に橙味があり第1回夏羽かと思いましたが
特に擦れの激しい幼羽と思える羽はありません、
上面各羽の擦れが一様なことから第2回夏羽後期の羽衣だと考えることが出来ます。
当個体の足色は赤味が淡いように見えますが夏羽、冬羽に関係なく
♀は♂に比べ足色が淡いです。
嘴基部の橙色は1年目の若鳥の特徴ですが
♀に限れば第1回夏羽と第2回夏羽の絶対的な識別点にならないと思います。
観察できた限りでは
♀は第2回夏羽でも嘴基部に橙色味が残る個体がいます。
♂第2回夏羽では嘴基部に橙色味が残る個体を観察したことはありません。
嘴基部に橙色味があるのは♂では1年目の若鳥だけです。
2009年8月18日と8月24日に嘴基部が橙色でも次列風切の後縁が白くない
♀第2回夏羽を撮影できました。
1年目の個体の特徴である嘴基部の色だけで
♀の1年目と2年目の年齢識別は出来ません。
撮影:2007.08.24 松阪市
1
♀第2回夏羽後期 2009.08.24
嘴基部が赤い
2
↑と同個体 2009.08.24
次列風切後縁が白くないことから第2回夏羽と出来る。
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