12月のセイタカシギ

2009年1月から12月迄、当地で滞在した 幼鳥、1年目の若鳥、2年目の若鳥、成鳥を
保存画像から拾い出し月別に掲載してきました。

2009年に繁殖期の2-3カ月を除く1年の大部分を曽原大池で過ごした1家族です。
2009年の7月下旬、繁殖地から戻ってきたファミリーは
親鳥2羽と昨年の子供2羽の他に当年生まれの幼鳥4羽を連れていました。

2008年に初めてファミリーが飛来した時は親鳥2羽と幼鳥4羽の6羽でしたが
曽原大池で滞在中に幼鳥1羽がオオタカの餌食になり繁殖地に旅立つときは5羽でした。

繁殖地から戻ってきたファミリーは
本来なら前年生まれの2年目の若鳥3羽を連れてきてもいいのですが2羽でした。
セイタカシギは1年目で繁殖行動に入るものがいます。

1年目の♂がつがいの一方であるのはこれまで観察できていませんが、
♀は1年目からつがいを形成することが多いです。若鳥1羽は新たな家族を形成したのでしょう。

1年間、月別に見ていくことで羽衣の変化、足色の変化などが分かります。
全てのセイタカシギの換羽が掲載個体のような道を歩むわけではないですが
継続観察を続けたことでセイタカシギの年代識別に自前の資料が得られました。

2010年、2011年、2012年と当地における1家族の越冬は続いています。
2011年冬に越冬している池で2羽がハヤブサに捕食されたのが見られています。
当地におけるセイタカシギの数が増えない大きな原因の一つです。

追記 ♂若鳥の繁殖行動
2010年5月9日。曽原大池で一年目の若い雌雄が交尾をしました。
♂の次列風切先端部分が白いことを確認しています。疑似交尾とは思えなかった。
♀の若鳥がつがいの一方であるのは何度か確認できていますが
♂若鳥の繁殖行為を見たのは初めてでした。
1年目の♀若鳥だけでなく、成長の早い♂若鳥も繁殖行動に入るということだろう。

撮影: 2009.12.05-2009.12.15 松阪市
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♀成鳥冬羽
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♀成鳥冬羽
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♂成鳥冬羽
 3 
♂成鳥冬羽
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♀第2回冬羽
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左:♀成鳥冬羽、 右:♀第2回冬羽
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♂第2回冬羽
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後ろ:♂成鳥冬羽、 前:♂第2回冬羽
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第1回冬羽
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第1回冬羽に換羽中
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第1回冬羽

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