4月のセイタカシギ

成鳥の頭部黒色斑の入り方は変異が多く黒斑の大きさ、位置が様々で
黒色斑が少ない、ぼやけている、ないものもいます。

2008年8月から2009年4月まで滞在した1家族の♂親の頭部の黒斑と
2009年8月に飛来した1家族の♂親の頭部の黒斑は同じように変化しました。

飛来してきた当初の♂親は2008年も2009年も頭部は真っ白でした。
9月になると頭部に黒斑が出始め10月、11月と進むにつれ黒斑がはっきりする。

黒色斑の模様の変化が2008年の♂親と2009年の♂親は同じで
同一個体が2年続けて飛来したと判断して良いと思いました。
決まった2か所を移動する行動も同じでした。

♀親は頭部の模様から個体識別が難しく
同じ個体の可能性を考えるがよく分からなかった。

成鳥♂は夏羽で頭部が白くなり冬羽になると黒斑が出るとは限りません。
2005年から2009年迄の5年間の保存画像を調べると

2005年から2007年までの3年間
当地に滞在した夏の成鳥は頭部に明瞭な黒斑がありました。

夏には頭部が白くなり、冬には黒色斑が出る。
それは現在滞在している個体の特徴であり、
他の個体に当てはめることは出来ません。

セイタカシギの頭部の黒斑は個体差が大きく
夏羽と冬羽の黒斑の変化が興味深いです。

撮影: 2009.04.16 松阪市
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♀成鳥 夏羽に換羽中
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♂成鳥 夏羽に換羽中
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♂ 第1回夏羽に換羽中
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♂ 第1回夏羽に換羽中
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♀ 第1回夏羽に換羽中
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家族(手前から♂親、♀親、子供3羽)
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左後ろ:♂成鳥  右:♀成鳥
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♂ 第1回夏羽に換羽中