オグロシギとオオソリハシシギの比較 並び写真

両種の並び写真を撮る機会は意外と少なく今回が初めてでした。
オグロシギは淡水域の環境に入ることが多いのに対し、
オオソリハシシギは干潟や海岸など海水域を好みます。

淡水域、海水域を好むと言ってもそれは絶対ではありません。

2010年9月11日、大池で初めて両種の並び写真が撮れました。
1枚目、2枚目の画像のように嘴の反りが分かりづらいと
嘴の形状では両種の識別は難しい。

羽衣に関心を持たなかった頃は両種の識別を
オグロシギの嘴は真っすぐでオオソリハシシギの嘴は上に反っている。
この1点だけで両種の判別をしていたことが思いだされます。

角度によってはオオソリハシの嘴も真っすぐに見えることもあり、
オグロシギの嘴も微妙に上に反って見えることがあります。
嘴の曲がりは個体差もあります。

1枚目ではオグロシギの足は一部が水の上に出ています。
オオソリハシシギの足は水中に隠れています。
足が水中に浸かっていてもオグロシギの方が足が長いのが分かります。
雌雄の大きさの違いも考慮する必要があるのは言うまでもありません。

飛翔時は翼帯や尾羽の特徴で両種を容易に識別できますが
とまりものでは羽の形状での識別が最も有効です。

オグロシギは羽先に丸味があり、オオソリハシシギは尖っています。
背・肩羽の軸斑がオグロシギの方が黒味が強いので
両種が並ぶとオグロシギの方がオオソリハシシギより上面が濃く見えます。

撮影:2010.09.11 津市
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左:オグロシギ、右:オオソリハシシギ  2010.09.11
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左:オグロシギ、右:オオソリハシシギ  2010.09.11
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左:オグロシギ、右:オオソリハシシギ  2010.09.11
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左:オグロシギ、右:オオソリハシシギ  2010.09.11
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オグロシギは軸斑(淡色の羽縁内側の褐色の斑)の先が丸く、
オオソリハシシギの軸斑の先は尖っている。
2010.09.11 同日撮影

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