水田のオバシギ 幼鳥
北東シベリアが繁殖地として考えらるそうですが
これまで数種が発見されただけで詳しいことは分かっていないようです。
営巣場所は山地でまばらに草や苔の繁茂する礫地と考えられていると
「日本動物大百科」に記載されています。
山地で生まれた鳥が中継地や越冬地では干潟や河口の砂泥地を好み、
内陸部の休耕田にまず入らないというのはおもしろいです。
まず入らないというだけでそれは絶対ではありません。
淡水域を好むシギが海岸の砂浜や河口の干潟に現れ、
逆に海水域を好むシギが内陸部の水田に現れるのは時に目にする光景です。
シギにより好む環境はあってもそれは絶対でありません。
このシギは水田には現れないという固定観念が強いほど
ダイゼンやメダイチドリ、オバシギなどが水田に現れると
「あれは どなた」ということになってしまいます。
掲載画像のオバシギは好天の日であったにもかかわらず
5キロほど内陸に入った水田地帯に現れました。
雨覆・三列風切に特徴のある軸斑が残る幼鳥でした。
2009.09.15 津市
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