ヨーロッパトウネン 幼鳥(9月)
トウネン50-60羽の群れと行動を共にしていたヨーロッパトウネン幼鳥。
3mから10mの近距離で段差のある海苔面を忙しく動き回っていました。
足の長さ、嘴の長さなど見る間もありません。
トウネンの観察を始めて40分ほど過ぎたころ、
どこから湧き出てきたのか目の前3mほどのところにヨーロッパトウネンが、
肉眼でもトウネンじゃないとひと目でわかる羽衣でした。
軸斑と羽縁のコントラストがはっきりしてトウネンとは全く別物でした。
足の長さ・嘴の長さなど確認する必要もありません。
図鑑で説明されている
雨覆・三列風切の軸斑が濃くコントラストがあるという記述も
頭では理解できても実際はどう見えるのかはよく分からなかった。
写真を撮り、双眼鏡で眺め、肉眼で眺め、また写真を撮る。
繰り返し典型的な幼鳥をじっくり観察でき
雨覆・三列風切の軸斑と羽縁のコントラストの強さを実感できました。
トウネンより小さいめの体、軸斑が大きく濃いためか体全体が濃く見える。
羽縁の赤味の強さも背の明瞭なVラインもしっかり見せていただいた。
今後、ヨロネン幼鳥を探すうえで今回の個体は私の識別の基礎になります。
第1回冬羽への換羽過程で雨覆と三列風切が摩耗してきても
褐色味を帯びた擦れた幼羽を探せばよいことになります。
撮影:2010.09.14 松阪市
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