ミズカキチドリ 成鳥冬羽(11-12月)

当個体がミズカキチドリかどうかで意見が分かれていました。
酷似している種がいる場合、見解が割れることはよくあることです。
有力な識別点の中趾と内趾の間の蹼を泥田で撮りずらかったこともあります。

ミズカキチドリは
中趾と外趾の間だけでなく中趾と内趾の間にも小さな蹼(水かき)があります。

ハジロコチドリも
中趾と内趾の間に小さな蹼があるように見えることもありますが
基本的に蹼はありません。

中趾と内趾の間の蹼の有無が両種の最も有効な識別点です。

他の識別点として口角が過眼線と接しているかどうかです。
当個体は過眼線が口角に接しておらず上にあります。
この点もクリアできると思います。

特徴一つで両種を識別できる分けでもないし個体差は当然あります。
当個体は右向きと左向きで過眼線の模様・位置が少し違います。

ミズカキチドリには明瞭な黄色いアイリングがありますが
海外の図鑑を見ると明瞭には見えない冬羽画像もあります。

ミズカキチドリは17-19cm、ハジロコチドリは18-20cmです。
ハジロコチドリよりミズカキチドリの方が少し小さい。

同場所には他にハジロコチドリ成鳥2個体、幼鳥2個体がいました。
当個体はハジロコチドリ成鳥2個体と幼鳥1個体より明らかに小さかった。
ただ、幼鳥1個体とはほぼ同じ大きさでした。

体の大きさは個体差があり有力な識別点にはなりませんが
ミズカキチドリを考える上での状況証拠にはなります。

一つの特徴が合致してもミズカキチドリとは断定はできませんが
ミズカキチドリの名前通り、蹼の有無が最も大きな特徴です。

当個体はハジロコチドリにはない中趾と内趾の間に蹼があります。
ミズカキチドリと判断できるはずです。

撮影:2018.11.26-2018.12.17 愛知県
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過眼線が口角に接していない 2018.11.26
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中趾と内趾の間に蹼(水かき)がある 2018.12.04

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左:ミズカキチドリ成鳥冬羽   右:ハジロコチドリ第1回冬羽に換羽中
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左:ミズカキチドリ成鳥冬羽   右:ハジロコチドリ第1回冬羽に換羽中
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