コチドリ 擬傷行動

孵化して間もない3羽の雛を育雛中のコチドリ。
親鳥は外敵の注意を自分に引き付け、雛から遠ざけようとします。
接近するイカルチドリを外敵とみなしたのでしょう。

シロチドリ、イカルチドリ、コチドリ、
近郊で繁殖してるチドリ類3種の外敵に対する行動を見てみると。

シロチドリは人が近づくと擬傷を行うが、
カラスや他の鳥が接近しても擬傷行動を行うのを見たことがありません。
相手が同程度か少し大きい鳥であれば偽傷よりも威嚇行動にでます。

イカルチドリは人が近づいても擬傷を行わない。この点はシロチドリと異なりますが
同程度の大きさの鳥であれば擬傷よりも威嚇を行ないます。
その行動はシロチドリと似ています。

シロチドリやイカルチドリが他の鳥に対して擬傷を行うのかどうか
もっと観察数を増やしていく必要があります。

コチドリは仲間以外の他の鳥に対しては威嚇よりも擬傷しますが
自分より明らかに小さい鳥に対しては擬傷よりも威嚇を選ぶのだろうか。


撮影:2009.06.19 松阪市
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♂コチドリの擬傷


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雛の面倒を見ていた♂親がイカルチドリが近づいてくるのに気がつく。
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警戒していた♂親が擬傷行動にでました。
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注意を自分にひきつけ雛からイカルチドリを遠ざけようと
♂親の必死の擬傷が始まった。
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少し離れたところで♂親の擬傷を見ながら懐に雛を抱え込む♀親。
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自分にイカルチドリの注意をひきつけようと♂親はあの手この手の擬傷行動。
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偽傷する♂親
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偽傷する♂親
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行動だけでなく声もだして相手の注意を引きつけようとする。
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擬傷行動を繰り返し、イカルチドリを少しづつ遠くへ誘導する♂親。
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安心な距離までイカルチドリを雛から遠ざけるのに成功した。
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コチドリの子育ても凄い!
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擬傷行動によりイカルチドリの接近をはばんだ♂親

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