イソシギ 成鳥冬羽(1月)

幼鳥と成鳥冬羽の識別は羽模様から容易にできますが
それは各羽に擦れがなく幼羽の特徴的な羽模様が読みとりやすい時期のこと。

羽模様が擦れで失われ肩羽が第1回冬羽に換羽すると
成鳥冬羽との識別は難度が高くなります。

雛が6月に生まれたとすると幼綿羽から幼羽に全換羽するのは7月から8月上旬。
一方、成鳥は8月から10月に冬羽に換羽する。

1月の成鳥なら冬羽に全換羽してまだ3-4カ月ほどなので
上面各羽の摩耗は軽微で摩耗差もなく一様に見えるでしょう。

幼羽は冬羽より換羽が早い分、冬羽より摩耗が進んでいるはずです。
しかも幼羽は柔らかいのか摩耗が早い。

肩羽と雨覆の摩耗差が成鳥と第1回冬羽を識別するヒントになります。
種差や個体差があるので一概に言えませんが 幼羽から第1回冬羽の換羽では
ごく一部の種を除いて雨覆や三列風切に部分的に幼羽が残ります。

イソシギの幼羽から第1回冬羽の換羽では全換羽する個体もいると言います。
第1回冬羽で全換羽した個体は成鳥冬羽との識別は困難になります。

幼鳥と成鳥の換羽の推移を見るために1月から12月まで月別に掲載しました。
識別は現在の私の知識で仕分けしてあります。

撮影: 2011.01.25-2014.01.18 松阪市
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成鳥冬羽 2011.01.25
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成鳥冬羽 2011.01.25
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成鳥冬羽 2011.01.25
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成鳥冬羽 2011.01.25
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成鳥冬羽 2011.01.25
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成鳥冬羽 2011.01.25
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成鳥冬羽 2011.01.25
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成鳥冬羽 2013.01.29
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成鳥冬羽 2013.01.29
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成鳥冬羽 2013.01.29
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成鳥冬羽 2013.01.29
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成鳥冬羽 2014.01.18

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