イカルチドリ 第1回冬羽の額と眉斑(11月)

冬羽は頭部の黒色部が淡くなると図鑑で説明されています。
図鑑の冬羽の説明が頭に残り
頭部や胸の黒色の強い個体は夏羽で、冬羽は淡いとの思い込みがありました。

幼鳥は成鳥より黒色部は淡いが、第1回冬羽では成鳥と変わらない黒さになります。
幼鳥も11月にもなるとバフ色の額や眉斑が白くなり、黒色部の黒さが増してきます。
成鳥と第1回冬羽の識別を黒色の濃淡からするのは難しくなります。

掲載個体は肩羽・雨覆・三列の一部に茶色味の羽縁がある幼羽が残っています。
額の白さ、眉斑の白さをみると成鳥冬羽か?となりますが第1回冬羽でしょう。

9枚目以降は奈良県での観察。
当場所には10数個体のイカルチドリが毎年越冬しています。
この場所はプチ遠征になるので鳥友から10個体の画像を見せていただきました。
10個体の大半が10月20日時点では明らかに幼羽の特徴をもった個体だった。

20日ほど経た11月11日に同場所を訪れました。幼鳥の特徴が強く出た個体はおらず、
全ての個体が額の白味は強く、眉斑も白味を増している。

コチドリの第1回冬羽では額の色も眉斑の色も幼羽の特徴が残っています。
イカルチドリは第1回冬羽で早くも額は白くなる。

幼羽から第1回冬羽の初期の段階では眉斑もバフ色味が出ていますが、
第1回冬羽では成鳥と判別できないほど額も眉斑も白くなり顔の黒色も強くなります。

撮影:2008.11.11
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背・肩羽はフレッシュな第1回冬羽。雨覆には幼羽と思われる淡色の羽縁が見える。
2008.11.11
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第1回冬羽 2008.11.11
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第1回冬羽 2008.11.11
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第1回冬羽 2008.11.11
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第1回冬羽 2008.11.11
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第1回冬羽 2008.11.11
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第1回冬羽 2008.11.11
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第1回冬羽 2008.11.11
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第1回冬羽 2008.11.11
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第1回冬羽 2008.11.11

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