ダイシャクシギ 第1回夏羽の換羽差(5月)

1枚目のA個体は雨覆と三列風切だけでなく肩羽も擦れが激しい。
B個体は肩羽だけでなく雨覆・三列風切にも夏羽と思う羽が出ている。

A個体を見てB個体を見ると夏羽に換羽中の成鳥を疑いたくなりますが
B個体は幼羽が残る頃から越冬していた個体で第1回夏羽と言い切れます。

撮影日は2011年5月28日と2008年5月25日です。年は違っても撮影日は
ほぼ同じですが羽衣は全く違います。

A個体は背や肩羽に多くの旧羽が残る擦れた冬羽のような羽衣の第1回夏羽。
B個体は雨覆や三列風切の一部に旧羽を残すが夏羽が出ている第1回夏羽。

2個体の第1回夏羽個体を見て思うのは
換羽に「こうだからこうだ」というワンパターン的な考えは通じないと言うことです。

雨覆や三列風切を全く冬羽や夏羽に換羽しない個体と大半が換羽してしまう個体。
同じ種の同じ第1回の換羽でもこれだけ違うと教科書の世界から離れます。

C個体が5月の第1回夏羽の普通の羽衣だと思います。

2008.05.25-2011.05.28 2018.05.28
 1
A個体                        B個体
 2
↑A個体 第1回夏羽 2011.05.28
 3
↑B個体 第1回夏羽 2008.05.25
 4
A個体 第1回夏羽 2011.05.28
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A個体 第1回夏羽 2011.05.28
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A個体 第1回夏羽 2011.05.28
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A個体 第1回夏羽 2011.05.28
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A個体 第1回夏羽 2011.05.28
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A個体 第1回夏羽 2011.05.28
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B個体 第1回夏羽 2008.05.25
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B個体 第1回夏羽 2008.05.25
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B個体 第1回夏羽 2008.05.25
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C個体 第1回夏羽 2017.05.28
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C個体 第1回夏羽 2017.05.28
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C個体 第1回夏羽 2017.05.28
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C個体 第1回夏羽 2017.05.28
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C個体 第1回夏羽 2017.05.28
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C個体 第1回夏羽 2017.05.28
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C個体 第1回夏羽 2017.05.28
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C個体 第1回夏羽 2017.05.28

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