2010年 コアジサシ 受難の日。

「コアジサシ受難の日」として2010.07.12は記憶から消え去ることはないでしょう。

雲出川河口の沖洲でコアジサシの集団繁殖が見られ、レジャー人への注意喚起に
「この沖洲はコアジサシが営巣しています。卵を踏まないように気をつけて」
という意味の看板を鳥友数人と立てたのが2日前の10日。

その時、カウントしたコアジサシの巣は36巣、卵の数は63個、
他にシロチドリの巣が1巣、卵は3個でした。

この沖洲での繁殖が成功するか否かはレジャー人が遊ぶ洲であることと
大潮の満潮時に水没するのではないかということでした。

営巣場所をここに選んだのはコアジサシ自身が大丈夫だろうと
判断した?、洲の高さが少し高くなっている?のかと。

抱卵期間が19-21日だとすれば2度の大潮の満潮時を乗り越えなくてはならない。
看板を立てた10日の日に孵化直後の雛を1羽確認しています、
ということは前回の大潮時は水没しなかったということになる。

が、半月前の大潮での満潮時の潮位と今回の大潮での満潮時での潮位は違う、
その差は10センチあまりのものだろうけど。この差が命取りになったのかも。

満月の大潮より新月の大潮のときの方が潮位が高くなり潮の動きも早い。
上流で降った雨の量、沖から吹いた南東の風も潮位に影響したのだろう。

コアジサシ63個の卵。シロチドリ3個の卵が水没してしまった事実。

集団繁殖が確認されてからカウントしたコアジサシの数は
多い日では200+を超えていた。

早朝の満潮時で水没した卵に見切りを付けたのか、
夕刻の沖洲には1羽のコアジサシもいなかった。
新たな営巣地を求めて移動していったのかも、そうあってほしい。

1枚目:5時40分ごろ 営巣していた沖洲。

2枚目:6時10分ごろの沖洲。

3枚目:6時40分の沖洲。
ミヤコドリの右の小さな四角いのが看板です。潮に押され向きが変わってます。