3月のタゲリ ステージを考える。

1枚目のA個体は冠羽が長く、頭頂は黒く、胸も黒い、紛れのない♂成鳥です。
2枚目のB個体はA個体より冠羽は短く、頭部・顔・胸に褐色味があり♀成鳥です。

3枚目のC個体はB個体と同様、頭・顔・胸に褐色味があります。
小雨覆にかすかに羽縁が残り、冠羽は短かく、胸の黒色部に淡色の羽縁があり
第1回冬羽と判断しました。

4枚目のD個体はC個体より冠羽が長くB個体と同程度ですが
雨覆・三列風切の擦れが目立ちます。幼羽が擦れたものと考えられます。
頭頂・胸は黒く、胸の黒色部に横斑のように見える白色の羽縁があります。
♂成鳥では胸の黒色部に夏羽も冬羽もこのような淡色の羽縁は見られないことから
第1回冬羽の♂と判断しました。

♀夏羽は頸・胸の黒色部が♂のようにべた黒にならないのが普通です。
冬羽も♀は胸の黒色部にぼやけた淡色の斑が出る傾向が見られます。

若鳥も胸の黒色部に淡色の横縞模様が出ることで
♀成鳥冬羽と♀第1回冬羽の識別は胸の黒色部では難しい場合が多いです。

タゲリは特徴ある鳥なので識別は容易だと思っていましたがそうではなかった。
冠羽がとても長い♂成鳥もいれば羽色から問題なく♂成鳥と思われるのに
冠羽が短い♂成鳥もいます。

図鑑で説明されている雌雄や幼鳥の冠羽の長短を固定観念として持ってしまったため
柔軟性を失いタゲリの年齢識別を難しいものにしてしまいました。

撮影: 2009.03.06 松阪市
 1
A個体 ♂成鳥冬羽 2009.03.06
 2
B個体 ♀成鳥冬羽 2009.03.06
 3
C個体 第1回冬羽♀ 2009.03.06
 4
D個体 第1回冬羽♂ 2009.03.06

 5
A個体 ♂成鳥冬羽     2009.03.06      D個体 ♂第1回冬羽
 6
B個体 ♀成鳥冬羽     2009.03.06      D個体 ♂第1回冬羽
 7
C個体 ♀第1回冬羽     2009.03.06      D個体 ♂第1回冬羽

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