シロチドリ 成鳥夏羽(12月)
シロチドリの成鳥を1月から12月まで掲載してきました。
第1回冬羽と♀成鳥冬羽との識別がシロチドリは難しい。
幼羽がフレッシュな早期の間はサブターミナルバンド(黒帯)が識別点に使えますが
10月になると背・肩羽は第1回冬羽に換羽し雨覆の黒帯は擦れで消失してきます。
羽の形状で判断が難しいとなると、
それぞれの換羽時期を把握し羽の鮮度、摩耗度に識別を頼る以外なさそうです。
新しい羽か古い羽か、どれほど期日を経ているのか推測し
幼羽か成鳥羽か、冬羽か夏羽かを考えて行くことになります。
科学的な検証を行わず外見から年代を推測する。
羽の摩耗がこうだからこうだろうという識別では
典型的な個体でない限り絶対的な正確さはありえません。
換羽の早い成鳥は10月下旬には夏羽に換羽します。
♂成鳥の頭部の赤褐色の強弱は個体差が大きいようだ。
渡りの群が去った後も見られる11月・12月の頭部が赤い夏羽個体も
渡りのシロチドリではなく留鳥のシロチドリの可能性もあると思います。
いろいろと推測しその時その時の自分なりの結論を一応出しておく。
また数年後に見直せばいいではないか、
見直しの楽しみも残しておこうと最後はいつも安易に考えてしまいます。
撮影:2010.12.04-2008.12.21, 2013.12.04 津市
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♂成鳥夏羽 2008.12.20
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♂成鳥夏羽 2010.12.04
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♂成鳥夏羽 2010.12.04
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♂成鳥夏羽 2010.12.04
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♀成鳥夏羽 2013.12.04
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♂成鳥夏羽 2013.12.04
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