シロチドリ 雛(幼綿羽)ー幼鳥(幼羽)

香良洲海岸の1キロほどの砂浜で7か所の抱卵を確認したのが6月下旬。
7か所の抱卵場所から最も継続観察するに適したところを選び
幼綿羽から幼羽への換羽過程の観察を試みました。

7月19日の夕刻に♀親が抱卵中だった営巣場所では(卵数は3個)
翌7月20日午後に3羽とも無事孵化していた。

生まれたての雛はふわふわの幼綿羽に覆われています。
幼綿羽から幼羽への換羽は全換羽です。
日の経過とともにいかに換羽が進んでいくのか興味深い。

2日おきに営巣場所に出かけましたが
散歩の人が通るので雛が隠れ探し出せない日もあります。雛はとても隠れ上手です。

雛は営巣した場所から50m以上離れることがなかった。
環境さえ変わらなければ雛は育った巣から遠くに離れないということなのだろう。
このことは並行して観察していたコチドリにも言えます。

なお雛3羽の個体識別はできていません。
出来れば名札でも付けられれば・・・だがそれは無理。

6月20日から7月23日までの雛の写真を掲載します。
ふわふわの幼綿羽から幼羽に換羽するまでの進行過程が分かります。
翼が生え飛べるようになるまで約1ヶ月要しました。

幼羽から第1回冬羽迄の過程も継続して監察したかったのですが
繁殖の終わったシロチドリは群れを組むのでこの雛たちを特定して探し出すのは無理です。
個体識別ができそうな特徴も見出せなかったし・・・・

撮影:2009.06.20-2009.07.23 香良洲海岸
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孵化直後の雛 2009.06.20
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孵化直後の雛 2009.06.20
孵化して間もなくよろよろ歩き、餌も自力で捕る。
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2009.06.22 孵化後3日
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2009.06.22 孵化後3日
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2009.06.24 孵化後5日
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2009.06.24 孵化後5日
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2009.07.02 孵化後13日 上面に灰色の幼羽が確認できます
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2009.07.02 孵化後13日
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2009.07.09 孵化後20日

この頃になると肩羽・雨覆の幼羽の形状がはっきりしてきました。
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2009.07.09 孵化後20日
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2009.07.13 孵化後24日
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2009.07.13 孵化後24日
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2009.07.20 孵化後31日
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2009.07.20 孵化後31日
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2009.07.20 孵化後31日
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2009.07.23 孵化後34日
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2009.07.23 孵化後34日

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