シロチドリ 成鳥冬羽ー成鳥夏羽(10月)

10月は成鳥冬羽と第1回冬羽の識別が難しい時期です。
幼羽が摩耗してくるとサブターミナルバンドも消失します。
両ステージの羽が酷似しており羽模様、形状からの識別が出来ません。

夏羽の換羽時期、冬羽の換羽時期、第1回冬羽の換羽時期を探り、
各羽の摩耗、鮮度を考慮し識別するしかないようです。

シロチドリの年齢識別は難しいと思っていましたがまさにその通りでした。

1枚目から5枚目までは雨覆に目立つ摩耗は見られず淡色の羽縁が出ていますが
幼羽の羽縁のようにははっきりしていない。成鳥冬羽と判断できると思います。

10月の幼鳥であればサブターミナルバンドが残っていたり、
羽が小さかったり幼羽の特徴がどこかに残っているはずです。

5枚目の個体は顔の赤褐色部が目立ち、前頭、過眼線、胸の黒色部が黒く
♂成鳥夏羽です。

6枚目の個体も♂成鳥です。頭部に橙褐色が出て、
前頭、過眼線の黒味が強い。成鳥夏羽と言えます。

10月下旬には夏羽への換羽が進んだ成鳥が見られるようになり
11月になるとシロチドリは夏羽個体が増えてきます。

撮影:2007.10.09- 2015.10.15 津市
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成鳥冬羽 2007.10.09
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♀成鳥 夏羽に換羽中 2012.10.25
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♀成鳥 夏羽に換羽中 2012.10.25
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♀成鳥 夏羽に換羽中 2012.10.25
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♂成鳥夏羽に換羽中  2012.10.25
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♂ 成鳥夏羽 2012.10.25
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成鳥冬羽 2013.10.12
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成鳥冬羽 2013.10.12

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シロチドリとメダイチドリは見る角度によって似て見える。
相違点はいろいろあるが体の大きさが違うし
体に対してシロチドリは足が細く長い。上面の羽色もシロチドリの方が淡い。
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左:シロチドリ 右:メダイチドリ 2013.10.12
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♀成鳥冬羽 2015.10.01
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♂成鳥 夏羽に換羽中 2015.10.15

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