セイタカシギ 松阪市における営巣記録(2008年―2014年)

漁師町の池で初めて営巣が見られたのが2008年でした。
その後、2年間は松阪市におけるセイタカシギの営巣はなく、
2011年から2014年まで曽原大池で営巣が続いています。

堤防上から静かに観察し親鳥や雛を刺激することがないよう心がけました。
静かに観察したことで巣の放棄などは見られず
繁殖失敗は増水による巣の水没と卵が捕食者の餌食になるなどが原因でした。

曽原大池は2つの池からなり、水路で繋がっています。
2つの池と水路には葦原があり、普段は水深が深いところでも20cmほどです。

雨による水位の変動や捕食者の侵入など繁殖のための好条件が揃っているとは言えないが
それでも当池で営巣するようになったのは繁殖に適した場所が少ないからでしょう。


2014年まで営巣の記録を表にしました。
 年  巣数  営巣場所(松阪市)  結果
 2008年  1  漁師町  繁殖失敗(増水による巣の水没)
                     曽原大池での営巣
 2011年  1  北池  繁殖失敗(増水による巣の水没)
 2012年  1  南池  繁殖失敗(捕食された)
 1  水路  繁殖失敗(捕食された)
 1  南池  繁殖成功
 2013年  2  南池  繁殖失敗(増水による巣の水没)
2014年  3  南池  繁殖失敗(増水による巣の水没)
 5  南池  繁殖失敗(捕食された)
 1  水路  繁殖失敗(捕食された)
 1  北池  繁殖失敗(増水による巣の水没)



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