7月のセイタカシギ

雛は孵化後約1カ月で飛べるようになります。
飛翔力がつくと家族単位で繁殖地を離れしばらく放浪したあと越冬地に移動します。

曽原大池にやってきた2008年と2009年のファミリーは
30-40キロ離れた四日市市で繁殖した家族と言われています。
♂親の頭部の黒色斑がよく似ているからです。

同ファミリーが曽原大池を離れ四日市市に移動したのは4月末で
約3か月後の7月末に曽原大池に戻ってきました。

繁殖地での観察を私はしていませんが
家内が3度、適度な間隔をおいて繁殖地を訪れ撮影した画像を見ると
断定はできませんが雌雄とも同じつがいと判断できます。

また、曽原大池で越冬していた2008年と2009年のつがいは
同じつがいだと考えられます。

曽原大池で秋から春まで長期滞在しているのはこの2年間は1家族のみです。
羽模様からだけでなく、近郊の決まった2ヶ所を移動する行動も同じ
同じ家族が曽原大池を越冬場所としているのでしょう。

4月末に曽原大池を離れた家族が5-6月に四日市市で繁殖し、
雛が飛べるようになった7月下旬に越冬のために曽原大池に戻ってきます。
セイタカシギの抱卵期間は22-23日です。

2009年7月26日
親鳥が幼鳥4羽と前年度生まれの雌雄(2羽)を連れ曽原大池に戻って来た。
幼鳥はフレッシュで初々しい羽衣でした。

撮影: 2009.07.26 松阪市
 1
 3羽とも雛 2009.07.26
 2
 雛 2009.07.26
 3
 雛 2009.07.26
 4
 雛 2009.07.26

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