亜種コシジロオオソリハシシギ L.l.menzbieri 幼羽(10月)

亜種オオソリハシシギL.l. baueriと亜種コシジロオオソリハシシギL.l.menzbieriの
背の白色部が比較できる後ろ姿・背まで見える並びの写真が撮れました♪

背まで白い亜種コシジロオオソリハシシギLimosa lapponica menzbieri。
腰は白くても下背は白くない亜種オオソリハシシギL.l. baueri
画像から違いが分かります。

普通に渡来してくるのは下背が白くない亜種L.l. baueri。

コシジロオオソリハシシギL. l. menzbieriは
腰・背が白く目立つが真っ白ではなく褐色の斑が散らばっています
当地への渡来は全体の3・4割ほどではないかと思う。

三重における秋の幼鳥群の渡りでは、オオソリハシシギL.l. baueriよりも
コシジロオオソリハシシギL.l.menzbieriの方が数が多いかも知れない。

双眼鏡で飛翔時確認できても背まで見える写真を撮るとなると難しく
羽を広げても肩羽が背を覆ってしまったり他の個体がかぶさってしまったり
横向きや前向きであったりする。

亜種コシジロオオソリハシシギLimosa lapponica menzbieriの幼鳥群の渡りコースの一部に
三重中部は位置してるのかも知れません。

今回の撮影は亜種コシジロオオソリハシシギと亜種オオソリハシシギの飛翔を同一画面に収められ、
上面の軸斑の濃淡差、羽縁模様の違いなどから、とまりものも個体識別ができたこと、
2個体しかいず他との紛らわしさがなかったのが良かった。

とまりものからコシジロオオソリハシシギとオオソリハシシギを判断する手がかりになるかも知れない。
こういう画像を今後積み増していければ外見からの両種の判断に光が見えてくる可能性が広がります。
軸斑の差、羽縁の差、体形の差、姿勢の差など微妙な差が見えてくるかもしれない。

背の見える羽を広げた画像からしか両亜種の判断ができないのでは
両亜種の詳しい渡来数の把握は無理で推測で終わってしまいます。

2009.10.16 松阪市
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上が亜種コシジロオオソリハシシギL.l.menzbieri  
下が亜種オオソリハシシギL.l. baueri
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上がL.l.menzbieri  下がL.l. baueri
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左がL.l.menzbieri  右がL.l. baueri
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左がL.l. baueri  右がL.l.menzbieri
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左がL.l.menzbieri  右がL.l. baueri
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左がL.l. baueri  右がL.l.menzbieri
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左がL.l. baueri  右がL.l.menzbieri
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左がL.l. baueri  右がL.l.menzbieri
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左がL.l.menzbieri  右がL.l. baueri
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左がL.l.menzbieri  右がL.l. baueri
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左がL.l. baueri  右がL.l.menzbieri
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左がL.l.menzbieri  右がL.l. baueri
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L.l.menzbieri
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L.l.menzbieri
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L.l.menzbieri
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前がL.l. baueri  後ろががL.l.menzbieri
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L.l. baueri
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L.l. baueri
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L.l. baueri

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