ミヤコドリ 第2回夏羽(6月)

ミヤコドリは完全な成鳥になるまでに3-4年かかると言われています。
幼羽から第1回冬羽、第1回夏羽の換羽は部分換羽ですが
2年目以降は毎年、冬羽で全換羽し、夏羽で部分換羽を行ないます。
年に2回、古い羽を更新していきます。

全換羽と部分換羽を繰り返す2年目以降は羽衣からの年代識別が難しくなります。
足色も嘴の色も3年目以降は年齢識別に使えなくなります。

セイタカシギは毎年越冬し繁殖期以外同じ1家族を継続観察出来ることもあるので
幼鳥から成熟した成鳥羽まで羽衣の変化を見ていけます。

そのセイタカシギでさえ第2回冬羽までは分かっても
3年目以降は年代が見分けられなくなります。

上面の羽色の艶、嘴の色、足色などが3年目と4年目以降の成鳥では
見分けがつかなくなってしまいます。

2012年の越夏数は4羽で昨年より半減し近年では最も少なかった。
第1回夏羽3個体と第2回夏羽が1個体でした。

1枚目の第2回夏羽と2枚目の第1回夏羽の初列風切を見ると
第1回夏羽の方が初列風切の換羽が進んでいます。

撮影:2012.06.15 津市
 1
第2回夏羽、2012.06.15
初列風切内側3枚(1-3P)が冬羽に換羽しており、4-10Pは旧羽。
2枚目の第1回夏羽と比べると第2回夏羽の方が冬羽への換羽進行が遅い。

 2
第1回夏羽  2012.06.15
初列風切内側5枚(1-5P)が冬羽に換羽し、6Pは伸長中、7-10Pは摩耗した幼羽。 
 3
左:第1回夏羽、 右上:第2回夏羽 
2012.06.15
 4
左から3羽が第1回夏羽、 右端が第2回夏羽。
2012.06.15
 5
左から3個体目が第2回夏羽、 他は第1回夏羽
2012.06.15
 6
左から3羽が第1回夏羽、 右端が第2回夏羽
2012.06.15

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