ミヤコドリ 越冬・越夏

国内での越冬地は限られますが
三重県中部の海岸は数少ない越冬地の一つになっています。

「三重県の越冬数」
越冬個体数は年々増え続け2011年の調査では104羽を数えましたが
2012年は54羽に減少しました。減少の理由は不明です。

2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
58羽 74羽 104羽 54羽 62羽 56羽 65羽 96羽 135羽 125羽
※2014.1.27の調査日に対岸の三河湾矢作川に53羽。
三重県側と合わせ伊勢湾周辺に109羽いたことになる。


「三重県の越夏数・雲出川河口」
増え続ける越冬数に比例せず
越夏数は2008年から2012年の5年間は減少傾向にありました。
2013年は12羽と盛り返しの兆しを見せました。

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
17羽 13羽 8羽 7羽 4羽 12羽 9羽 16羽 20羽 52羽 19羽

関心はもう一つ、成鳥になるまで数年かかると言われるミヤコドリ、
越夏するのは昨年生まれの若鳥ですが2年目の若鳥も少数混じることがあります。

越冬していた成鳥と若鳥の多くが繁殖地に旅立って行きますが
昨年生まれの若鳥の一部が残り当地で夏を越します。

成鳥もごく稀に残ることもあります。
2008年の越夏17羽のうち2羽は嘴先端に黒味もなく足色も虹彩も羽衣も成鳥そのものでした。
こうした成鳥は外見から分からなくても体の一部に故障を抱えている可能性が大きいです。

つがいの片方になるかどうかは分からないですが
1年目の若鳥の多くが成鳥と共に繁殖地に旅立って行くのだと思います。
越冬する若鳥の数と比べると越夏する若鳥の数が少なすぎます。

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