イカルチドリ 成鳥冬羽と第1回冬羽の識別
チドリ科の鳥は年齢識別が難しい種が多い。
中でもイカルチドリ、シロチドリ、コチドリなど渡りもあり、国内で繁殖もする種は
渡りのシギ・チドリと換羽の時期がずれていることもある。
特にイカルチドリの年齢識別は難度が高いです。
イカルチドリの成鳥冬羽と第1回冬羽の年齢識別は
幼鳥に茶褐色の羽縁や眉斑に褐色味がある間は識別可能でも
摩耗によって羽縁が消失し、眉斑が白くなる第1回冬羽では
成鳥との識別が困難と言えます。
成鳥は夏羽から冬羽で全換羽するので上面の擦れも一律で格差はなく
幼鳥から第1回冬羽は部分換羽なので肩羽と雨覆に摩耗差が見られるはずです。
そう考えてここまで年齢を振り分けてきましたが
イカルチドリの識別は簡単ではありません。識別に迷う個体が多い。
成鳥の換羽時期が特異なことが難しさの要因なのでしょう。
2013.01.31-2013.02.23 松阪市
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