エリマキシギ 3羽の幼鳥(2014年8月)

A個体は肩羽の羽縁が白く、頸の膨らみが気になり、
成鳥ではと疑ったほど♂らしい♂だった。

B個体は体が小さく、体型も典型的な♀らしい♀だった。
C個体は観察角度によってはA個体と変わらぬ大きさに見え、
♂のようにも♀のようにも思われた。

エリマキシギは年齢識別とは別に雌雄の識別をとても意識します。
♂は体が大きく、頸が長く、体に比して顔が小さく見える。
♀は明らかに♂より小さいと図鑑で説明されています。

大きさが明らかに異なる場合はよいとしても、
中間的な大きさだと体の大小で雌雄の見分けが出来ません。

大きさや体型も雌雄の識別には大事な要素ですが、
羽模様から識別を心がける癖をつけたいと思います。

3羽の幼鳥のうち、特に考えさせられたのはA個体です。
休耕田で出会った2羽の内の1羽(1枚目)を成鳥だと思い撮り始めましたが、
10枚ほどシャッターを押したとき、飛ばれてしまった。

10分後、200mほど離れた休耕田で3羽の幼鳥を見つけました。
その中に1羽の♂(2枚目)がいましたが明らかな幼鳥。
先に見た成鳥と思った子は幼鳥だったのか。

画像を見ても、1枚目と2枚目の♂が別個体のように見えますが
よく見ると同じ個体と判断できます。先に見た1枚目も成鳥でなく幼鳥でした。

同じ鳥でも姿勢や仕草によって、また観察角度によって、
変わって見えるということを再確認したエリマキシギ♂幼鳥でした。

撮影:2014.08.28 津市
1
成鳥のように見えたA個体 ♂幼鳥 2014.08.28
2
↑と同じA個体だが問題なく♂幼鳥と見える。 2014.08.28

3
幼鳥3個体 左から B個体(♀)、 C個体(♀)、 A個体(♂) 2014.08.28
中央のC個体は左のB個体より大きい。右のA個体とはそれほど
変わらないように見えるが体型から♀幼鳥と判断。
4
手前から C個体、 A個体、 B個体 2014.08.28
C個体とA個体が並ぶとC個体の方が小さいのが分かる。

5
♀幼鳥(B個体)と♂幼鳥(A個体) 雌雄の体の大きさがよくわかる 2014.08.28
6
          ♂(A個体)と♀(B個体) 雌雄の体の大きさがよくわかる 2014.08.28
7
  A個体とB個体 雌雄の体の大きさがよくわかる 2014.08.28
8
幼鳥 手前:B個体  後ろ:A個体 2014.08.28
9
幼鳥 左手前:A個体  後ろ:B個体 2014.08.28
10
幼鳥 右手前:B個体  左後ろ:C個体 2014.08.28

11
A個体 ♂幼鳥 2014.08.28
12
A個体 ♂幼鳥 2014.08.28
13
A個体 ♂幼鳥 2014.08.28
14
A個体 ♂幼鳥 2014.08.28


15
B個体 ♀幼鳥 2014.08.28
16
B個体 ♀幼鳥 2014.08.28
17
B個体 ♀幼鳥 2014.08.28
18
B個体 ♀幼鳥 2014.08.28


19
C個体 ♀幼鳥 2014.08.28
20
C個体 ♀幼鳥 2014.08.28
21
C個体 ♀幼鳥 2014.08.28
22
C個体 ♀幼鳥 2014.08.28

三重の野鳥 光昌のホーム