5月のダイゼン

ダイゼン夏羽は顔から腹まで黒くなりますが
5月になっても黒くならない白いままの個体が多く見られます。

下面に黒斑が殆どなく上面も黒色斑や白色斑がないか少ない。
雨覆の擦れも激しくない。

そのような個体は換羽中の♀成鳥なのか、換羽の遅れている♂成鳥なのか
第1回夏羽も含めて迷いがでます。

5月にもなれば残っている冬羽も擦れが目立つようになりますが
幼羽は冬羽以上に激しく擦れているはずです。

雨覆(幼羽)に激しく擦れた羽が残っていれば断定は出来なくても
第1回夏羽と考えることはできます。

8枚目のA個体から13枚目のF個体まで、黒色斑や白色斑は殆どない。

このような羽衣の個体を深く考えずに第1回夏羽としていましたが
雨覆の擦れが特に激しい14枚目の個体(第1回夏羽)を見ると
本当に第1回夏羽でいいのかと思われてきます。

少なくとも5月1日撮影のF個体は
夏羽への換羽が遅れている成鳥冬羽だろうと思います。

5月なっても冬羽のような羽衣の個体がどのように換羽していくのか
継続観察したくても越夏するのは少数で大半が繁殖地に旅立って行きます。

秋の渡りまで約2ヶ月半の間、ダイゼンを撮影できる機会は限られます。
越夏するダイゼンはなぜか警戒心が強く
羽衣の詳細が分かる距離で撮れることが殆どありません。

撮影:2014.05.10-2007.05.01
 1
2014.05.10  右下の1羽はオバシギ、他はダイゼン
 2
2014.05.10  右下の1羽はオバシギ、他はダイゼン
 3
2014.05.10 全てダイゼン
 4
ダイゼンは年齢に関係なく飛ぶと脇が黒い 2014.05.13
 5
2014.05.13
 6
2014.05.13
 7
成鳥夏羽と第1回夏羽  2011.05.21
 8
A個体 第1回夏羽 2010.05.05
 9
B個体 第1回夏羽 2008.05.18
 10
C個体 第1回夏羽  2010.05.07
 11
D個体  第1回夏羽 2011.05.21
 12
E個体  第1回夏羽 2010.05.07
 13
F個体  成鳥冬羽 2007.05.01


↓第1回夏羽
 14
第1回夏羽 2008.05.18
 15
左:♀成鳥夏羽  左:第1回夏羽 2009.05.13

三重の野鳥 光昌のホーム