ダイシャクシギ 2011年 5年目の越冬記録

2007年11月18日に渡来した1羽の幼鳥が
近郊の河口で5年間越冬しました(1枚目左側のA個体)

2011年も10月2日に繁殖地から戻りました。
越冬を続けている同ダイシャクシギと判断しました(以下A個体とする)
A個体は5年前と嘴の長さが今もほとんど変わっていない。相変わらず短い。

この時期の成鳥と幼鳥は羽衣がよく似ているので、
遠距離観察では嘴が短いと幼鳥ではないかと迷いもでます。

A個体は立派な成鳥なのですが、
隣の右側のB個体(1枚目の写真)が特に長い嘴を持った♀成鳥であるが故、
遠距離で見たときA個体がほんとうに成鳥なのか?と思うのかもしれません。

8枚目の写真を見ると
初列内側が冬羽に換羽済みで外側に摩耗した旧羽が残っています。

A個体は5年目の越冬を当地でするためにやってきた紛れのない♂成鳥です。
B個体は体も少し大きく嘴が長く、いかにも♀成鳥らしい。

阪内川河口におけるダイシャクシギの越冬記録。

初認日 終認日 個体数
2007.11.18 2009.4.6 1 幼鳥(A個体) 2007年の秋から2009年の春まで
1年6ヶ月滞在した
体が小さめで嘴も短め。♂と判断
2009.9.1 2010.3.17 2 3年目の成鳥(A個体)
 
他1個体(幼鳥)
1年目の春は繁殖地に渡らず越夏したA個体
2年目の春4月、繁殖地へ旅立ち約5ヶ月後の9月1日に戻ってきた2009.10.31新たに1羽の幼鳥が渡来、白味の強いタイプだった
当幼鳥は2010.03.06にA個体より一足早く渡去した。
2010.9.28 2011.4.6 5
(最終4羽)
4年目の成鳥(A個体)    他4個体 2010.09.28 A個体渡来。その後、順次増え
2010.11.16 2羽に
2010.11.27 3羽に
2010.12.02 4羽に
2010.12.19 5羽になった
2011.01.28 4羽しか確認できず1羽不明
2011.03.11 2羽しか確認できず2羽不明
2011.03.26 6羽。2羽の越冬個体と4羽の渡り個体かあるいは
        4羽の越冬個体と2羽の渡り個体かは不明
2011.04.06 終認(成鳥2羽と若鳥2羽))
2011.10.2 2012.3.31 5
(最終3羽)
5年目の成鳥(A個体)    他4個体 2011.10.02 A個体渡来
2011.10.08 2羽、成鳥♀1羽の渡来あり
2011.12.27 3羽に
2012.01.14 4羽に
2012.01.25 5羽になり昨年と同数になる
2012.02.19 以降、1羽減の4羽しか確認できず

2012.03.22 3羽になる
2012.03.31 終認
2012.12.03 2013.01.15 1 成鳥 5年間越冬が続いていた成鳥(A個体)は渡来しなかった。


撮影:2011.10.08ー2012.03.31 松阪市
  1
↑左:5年目のA個体 ♂成鳥、 右がB個体 ♀成鳥 2011.10.08
  2
5年目のA個体 ♂成鳥冬羽に換羽中 2011.10.08
  3
5年目のA個体 ♂成鳥冬羽に換羽中 2011.10.08
  4
B個体 ♀成鳥冬羽に換羽中 2011.10.08
  5
B個体 ♀成鳥冬羽に換羽中 2011.10.08
  6
A個体 成鳥冬羽 2011.11.01

  7
A個体 成鳥冬羽 2011.11.01
  8
A個体 成鳥冬羽 2011.11.01

  9
成鳥冬羽 2011.11.15

  10
成鳥冬羽 2011.12.10
  11
成鳥冬羽 2011.12.10

  12
第1回冬羽 2011.12.27

  13
成鳥冬羽 2012.01.24
  14
成鳥冬羽 2012.01.24
  15
成鳥冬羽 2012.02.07
  16
第1回冬羽 2012.02.07

  17
左右は成鳥夏羽 2012.03.20

  18
2012.03.22
  19
第1回夏羽 2012.03.31
  20
第1回夏羽 2012.03.31

三重の野鳥 光昌のホーム